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執筆者の写真Mayumi Matsunaga

中古マンションが大変身!リノベで叶える大人のインテリア空間~Part 2~

インスタで紹介させて頂いてる、横浜のマンションのリノベについて、

今回は、具体的なこだわりポイントをご紹介したいと思います。


ポイントは、以下の4つです!


①    照明

②    アートを掛ける

③    壁は塗装

④    新建材を使わない


pic.1スポットライトに照らされたアート


では具体的にお話していきますね。


①    照明

リノベーション工事でやるべき、No.1の工事内容は「電気工事」です。

なぜなら電気配線というのは、全て壁や天井の裏に隠れます。

つまり、コンセント、スイッチ、天井の照明、間接照明、これらは

あとからでも出来る工事ではありますが、配線が露出になったり、また壁を壊さないと

いけなくなったり、たとえコンセント一つ追加するだけでも、場所によっては、

このような大がかりなことになりかねません。

なので、電気工事にかかわる照明計画、コンセント計画は工事前に綿密に考える必要があります。


と、ちょっと具体的な話から始まりましたが、横浜の家でのこだわりポイントのトップバッターの照明!


間接照明を多く取り入れました。

スポットライト、ダウンライト、ペンダントランプを吊るす位置、洗面台の上のコーブ照明(天井に光をあてる)、ミラー横のリネストラランプ。


とにかく、この55平米の部屋での電気工事にしては、ものすごい量の天井配線でした。

電気屋さん泣かせでした(泣)(私のリノベ工事はいつも電気屋さん泣かせ(笑))


写真を見て頂いて分かると思いますが、この部屋の照明が普通に丸いシーリングライトだったら、部屋もまあまあ普通、になってたと思います。


ドラマティックな演出をするには、間接照明は欠かせません。

そして、これらは壁や天井を壊すリノベの時にやるのが絶好のチャンスなのです!



②    壁にアートを掛ける

壁にアートを掛ける、はリノベ前から決めてました。

そして掛けたアートにはスポットライトを照らす、これも絶対条件でした。


アートの種類やサイズ、位置は後から変わるかもしれないので、ピンポイントのスポットライトではなくて、ダクトレールにスポットライトを複数、のやり方です。


アートを掛けるだけでも、ちょっと洒落た部屋になるのですが、ここに光があたると、それはそれは、そこに掛かってるアートがたとえポストカードであろうと、格段にグレードが上がるわけです。


そして、アートの掛け方や壁の状態によっては、事前に壁に「下地」を入れて補強が出来るのもリノベーション工事ならではの項目です。


pic.2 リノベ工事中の写真。これらの中に見えなくなる電気配線、

給湯給水排水の配管を敷き詰めていきます。



③    壁は塗装

写真で見ると塗装なのかクロスなのか分からないと思うのですが、手作業による塗装の質感はリアルな空間にいると、なんとも言えない柔らかい雰囲気を醸し出してくれるのです。


無数にある色の中から自分の好きな色を選び出す作業も、贅沢な時間でした。


そして、塗装であれば、時間がたって気分が変われば塗り替えれば良いのです。

実際、玄関の壁は紫→ティファニーブルーに塗り替えました!


pic.3 塗装はセルフペイントでした。

当時の後輩ちゃんに手伝ってもらいました!

いなぽん、なおみさん、ありがとうございました♪



④    新建材を使わない

これは賛否両論あります。使うのが良い、使わないのが良い、の一択ではありません。


新建材というのは、大まかにいうと、工場で大量生産できる建材のこと。

シートフローリングは一番分かりやすいです。表面は木目調ですが、これは本当の木ではなく、印刷されたシートを表面に貼ってます。今は印刷技術が優れてますので、私たちプロでも施工された床を見て、え?これはシートフローリング?突板?と、分からないこともあります。

他には、巾木、ドアもシートを貼ってるものが主流です。

これら新建材の良さは、ほぼサンプル通りでイメージ通りのものが施工される、納期が安定してる、コストが安い(場合もある)、キズがつきにくい(場合もある)、施工がしやすい、などです。


私が横浜の家で使用したのは、ホンモノの木が表面に貼ってる突板フローリング、巾木とドアは無塗装の木を現場で塗装、壁はビニールクロスじゃなくて塗装、という具合です。


これらは、キズは付きやすいし、現場での加工もたくさんあるし、ロス率もある程度ある。

なので工期と予算と職人さんによくよく相談する必要もあります。


しかしながら、仕上がった時の風合いが、やっぱり新建材にはない「温かみ」があることを体感して知っておりますので、この時は徹底して、手間のかかるホンモノを選択したわけです。ちなみに、ホンモノにしたからといって、格段にコストがアップする、というわけではないです。


ちょっとした手間がかかるのと、

あと、出来上がってから「あー、なんかサンプルとちょっと違うけど、まあ、これはこれで良いか!」とか「キズが付きやすいけど、それも味ね!」という、気持ちが持てない方は、やめた方が良いと思います。



以上、横浜の家でのこだわりポイントをご紹介しました。


効率、施工性、コストが優先しがちな日本の住宅業界。

これは業界側の理由もありますが、私たち施主側の理由もあるのです。


日本人に多い「新築至上主義」で、特に新築マンションでは、内覧会時のチェックの厳しいこと。床に這いつくばるようにして、いかなるキズや汚れも見逃さない、指摘しないと損、みたいな方もいたりするのです。もちろん、キズや汚れは無い方が良いし、それらはちゃんと直してもくれます。しかしながら、あまりにも新品を期待しすぎている過剰な方もいたりします。なので業界側もキズがつきにくい素材、クロスも浮きにくいビニールクロス。

そして、張り替えてもさほどコストがかからない「量産クロス」というのが標準仕様になってたりするのも事実です。


この状況はすぐに変わることは無いかと思いますが、そういったマンション業界の中に長くいた私は、その状況に疑問を持つようになり、ちょっと飛び出して(笑)、フリーランスのインテリアコーディネーターになった、というのも理由の一つです。


ちょっと長くなりましたが、一生で何度も買うことのない家。

新築を買う、中古をリノベーションする、という時に、選択肢は色々あるんだな、ということを思い出して頂くと嬉しいです。


あなたの家なのですから、「業界に作られた家」ではなくて「あなた仕様の家」にしていくことが出来るのです。


そんなお手伝い、業界の中も外もいたことがある、アメリカの家にも住んだことがある、そして自宅マンションを2度フルリノベーションしたことある、という経験を持っている私に「ちょっと相談してみたいな」と思われた方、お気軽にお問合せください。

何かヒントをお伝えできると思います。



p.s.

なんと人生初のギックリ腰をやってしまいました(涙)

超重症ではなさそうですが、普通に動けません(涙)

家が豪邸じゃなくて良かった!とつくづく思いました(笑)


やっと寒さが落ち着いてきたので(なんか変な言い方ですが)、体が冷えるようになってます。ギックリ腰も血流が良くないことも原因の一つです。みなさん、気を付けましょうね。



pic.4 リノベ後の平面図です。

固定されたキッチン以外は何回も模様替えをして楽しんでました♪



【横浜の家の物件内容】

当時築約40年、55平米 2DKの中古マンション。


【リノベ後】

ワンルーム+納戸にフルリノベーション(ユニットバスはそのまま)


【工事費用】

約700万円台(2007年時点で)

(※デザインフィーは、私がプランニングしたので、含めません^^)

(※仮住まいのマンスリーマンションx2か月分、荷物の出し入れの引越し費用、

トランクルームの費用は含めません)



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