先日、1年半お付き合いしたお客様の新居のお引渡しが無事に終わりました。
最初にお会いした時は、マンションの敷地がまだ更地の状態。
設計変更やオプション選びのアドバイスから始まり、家具、カーテン、照明、家電まで、
多岐にわたるご相談に乗らせていただきました。
pic.1 床と建具の色選びからご一緒しました。
遠方にお住まいのお客様でしたので、福岡にいらして頂いて集中してショップ巡りをしたり、オンラインやLINEビデオ通話を駆使してお話を進めたり。
とある日には、急なオンラインをすることがあったのですが、私はまだパジャマだったので^^;;「カオナシ状態」で声だけ出演するようなこともありました(笑)。
そんな私を温かく見守ってくださるお客様には感謝しかありません。
pic.2 IKEAにもご一緒。塗装するペンキの色を決めてます。
もともとある「センス」を引き出す
こちらのご夫妻は、最初「センスがない」「自信がない」とおっしゃっていましたが、
実際には ”やりたいことリストを丁寧にまとめたり”、”海外から欲しいアートを取り寄せたり”と、かなりの熱意をお持ちでした。
今では、「これどう思いますか?」と見せてくださるものがどれも満点!
すっかり私いらず(笑)
つまり、「インテリア力」がついてきたのです。
と言いますか、
「もともと持っていたセンスを私がちょっと引き出した」
という方が正しいです。
こうしたお客様が多いのは事実です。
私の役目は、その方がもともと持っているセンスを少しずつ引き出し、自信をつけていただくこと。結果的に「自分のインテリアを作れる力」を身につけられるのです。
インテリアコーディネートは「好き」だけではできない
インテリアって、好きなものを集めれば良い空間が出来上がる、ということはありません。
また、私たちインテリアコーディネーターの仕事も、単に「好き」という感情だけではできません。
家は単なる機能的な空間ではなく、そこに暮らす人の心を癒し、安心感を与え、時には力をくれる場所。
その大切な場所をつくる仕事には大きな責任が伴います。
コーディネートが終われば、私の役目は一旦終了しますが、お客様の新しい暮らしはそこから始まります。
その家で何年も、あるいは何十年も過ごすことを考えると、プレッシャーもありますが、「頼んで良かった」と仰っていただけたり、それよりなにより、その方がご自身の家を大好きになって頂ければ、これほど嬉しいことはありません。
そして、何年か後に、また何か足りない時や、買い替えたい時に、ふと私を思い出して、お声かけ頂ければ、やったー!と思うのです!お客様がインテリアのことを考えている証拠ですからね。
最初はプロを頼り、そして一生つかえるスキルを手に入れる
私のコーディネートは、お客様と一緒に作り上げていく「参加型」です。一方的に「これが良いです」と押し付けるのではなく、お客様自身が選び、考え、時には迷いながら進めていくプロセスが重要と考えます。
それは、答えが一つではないインテリアだからこそ。
最初は私の提案をベースに進めていきますが、やり取りを重ねるうちに、お客様のセンスが磨かれ、引越しの頃には見違えるような「インテリア力」を手にしています。
この力は一生使えるスキルとして、今後の暮らしをより豊かにしてくれるはずです。
プロのインテリアコーディネートを依頼することで、単に「素敵な部屋」を作るだけでなく、「自分の選択に自信が持てるようになる」という大きなメリットがあります。
インテリア作りを迷っている方、自分では不安だという方は、ぜひプロに頼ってみてください。大切な空間を一緒に作り上げる喜びを感じていただけると思います。
冒頭にご紹介したお客様。
まさにまさに、一緒につくりあげていき、後半戦は、かなりな目利きになっていきました。年末にお部屋にお伺いしてきますので、また改めてお写真はご紹介しますね。
チラ見した写真では本当にオシャレに仕上がってるので、実際に見るのが今から楽しみです!
*お客様のお気に入りのアンティークショップにて。世界に一つだけの椅子が出来上がります。
p.s.
先月末に発症したギックリ腰は、かなり回復しました。
発症直後に飛行機に乗って関東に行かなければならなかったのですが、
動いたのが良かった?のかどうか分かりませんが、ひとまず、通常通り歩けるようになりました。が、無理は禁物で、今後、荷物を軽くする手段を考えたり、冷えないように意識したりする、神様からの指令だったのかもしれません。
皆さまも、冷えないようにジンジャー系のハーブティなどで体を温めながら、
年末年始にむけて、今週もはりきって参りましょう♪
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