top of page

「その家具」のバックグラウンドを知る。(後編)

9月12日
読了時間: 3分

~デザイナーのデザイン哲学~


前回のブログでは、モノを選ぶときに「バックグラウンド(背景や物語)」という視点を加える楽しさと、50周年を迎えたカッシーナ・イクスシーの歴史についてお話ししました。

(前回のブログはこちらです)


後編となる今回は、カッシーナ福岡店にて開催されたトークセミナーでの体験談をお届けします。


先日の京丹後での体験談に続き、「プロだけが聞くのはもったいない!」と感じた上質な時間をお届けする共有企画・第二弾です。



ソファ:AMANE(アマネ)Designer: GamFratesi
ソファ:AMANE(アマネ)Designer: GamFratesi


トークセミナーには、カッシーナ・イクスシーの新アートディレクターであり、デザインユニット「GamFratesi(ガムフラテージ)」のエンリコ・フラテージさんが来福されました。

(来日、ならぬ、来福!です!! すごい!!)


今やイクスシーだけでなく、MinottiやMolteni&Cのプロダクトでも世界を魅了するトップデザイナーです。その生の声に触れられる、大変贅沢な時間でした。



エンリコさんのデザイン哲学やブランドへの想い、イクスシーの新しいロゴに込められたストーリー、彼らが手掛けたホテルやJazz barの実例など、濃密なお話を聞くことができました。


トークの中で特に印象的だったのは、


「人とのふれあい」

「人間との相互作用」


という言葉。「ひと」というワードが度々出てきたのが印象的でした。


そしてエンリコさんの語るデザイン哲学は、


「デザイナーの役割は、ただソファや椅子を選ぶことではない。

Way of Living――つまり、どう暮らし、どう生きるかを考えることだ」 

 

という強いメッセージだと受け取りました。


sofa: AMANE(アマネ)を配した、カッシーナ福岡店の一角です。日本人にはとても落ち着く空間に思えます。
sofa: AMANE(アマネ)を配した、カッシーナ福岡店の一角です。日本人にはとても落ち着く空間に思えます。


また、プロダクト開発における素材選定のお話では、


「質の高いものは、妥協する必要がない」


と言い切られた姿には、ハッとするほどの衝撃を受けました。


私たちインテリアデザイナーが実際の現場でご提案する際、ご予算や納期の兼ね合いから妥協点を探る場面もあります。


ですが、長い目でお客さまの人生を見たとき、妥協なき「本物の質」の価値を熱量を持ってお伝えすることこそが、本当の誠実さであり価値になるのだと、強い信念を突きつけられた心地がしました。


トップランナーの矜持に、胸をガツンと殴られたような衝撃です。


エンリコさんと写真を撮っていただきました。快く引き受けてくださり、感激でした!
エンリコさんと写真を撮っていただきました。快く引き受けてくださり、感激でした!

セミナー後、勇気を出してエンリコさんへご挨拶に伺い、


「コペンハーゲンのご自宅での Way of Living 」についてお尋ねしてみました。

すると、


  • Natural

  • Wood(木の温もり)

  • 人が集まり、料理を振る舞う豊かな時間


というキーワードで、微笑みながら答えてくださいました。


勝手ながら、私が福岡の自宅で大切にしている暮らしの空気感と通じるものがあり、

胸がキュッと温かくなりました。これも素敵なご縁ですね。


ダイニングテーブル:TOGE(トーゲ)、ダイニングチェア:LENDON(レンドン)。Designer: GamFratesi
ダイニングテーブル:TOGE(トーゲ)、ダイニングチェア:LENDON(レンドン)。Designer: GamFratesi

家具そのもののデザインだけでなく、デザイナー自身の生き方や美学というバックグラウンドを知ることで、作品への愛着はさらに深まります。


これからは、ガムフラテージが手掛けたソファや椅子を、その背景にある Way of Living の物語とともに、より情熱を持ってお客さまへお届けしていきたいと思います。



皆さんも是非、家具デザイナーのバックグラウンドを探ってみてはいかがでしょう。

大量生産品のモノではない、人の熱い愛が入っているものが、ただの「家具」には見えなくなってくると思います^^


良い週末をお過ごしください。


*豪雨や地震で被害を受けた方々が、一日も早く、皆さまそれぞれの日常に戻れますように。。。MAY Design 松永真由美


ひまわりも、もう今年は最後でしょうか。来年も明るく咲いてるひまわりの花を愛でられますように。
ひまわりも、もう今年は最後でしょうか。来年も明るく咲いてるひまわりの花を愛でられますように。




 
 
 

コメント


bottom of page